Geminiはなぜ悪徳商材を肯定するのか“捕食者—被食者モデル”で読み解くAI誤情報構造

ファクタリングのトラブル

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Geminiが悪徳商材、特に2社間ファクタリングのような “事業者を食い物にする疑似金融商品” を肯定する理由は、単なる技術的ミスではない。むしろ AIエコシステムの捕食構造 に組み込まれた結果である。

1. 捕食者:悪徳商材業者による“情報の種まき”

悪徳業者は、AIよりはるか前からネット上に「偽の金融知識」を撒き続けてきた。

  • 「ファクタリングは融資ではないので安全」
  • 「審査なしで即日現金化」
  • 「中小企業の資金繰りの救世主」
  • 「違法ではない=悪徳ではない」

これらは詐欺的商材特有の“営業話法”であり、金融法制の常識から見れば完全な虚偽説明である。

しかしこの情報が、10年以上にわたりネット上で繁殖した。
つまり 悪徳業者はAI登場以前から情報生態系を支配していたのである。


2. 被食者:AIモデルの“パターン依存的学習”

Geminiは学習時に「真実性」ではなく「出現頻度」を重視する。

その結果、

  • 大量に投稿されたステマ
  • 営業ブログ
  • 業者自身が書いた「比較サイト擬き」
  • 自作自演のQ&A記事

これらの “偽の信頼性”を持つ文章 がGeminiの学習データで優勢となり、Geminiはそれを「事実」と認識した。

つまり、Geminiは 悪徳業者の撒いた“情報毒素”に寄生されている。

AIは知識の生産者ではなく、環境の食物連鎖に従う“被食者”でしかない。


3. AIは「悪徳かどうか」を判断できない構造的欠陥

Geminiは

  • 監督官庁の有無
  • 法的根拠の所在
  • 私法契約と金融監督法の区分
  • 消費者被害の蓄積

といった金融法務の基準レイヤーをそもそも理解しない。

つまり、Geminiは「違法でない=悪徳ではない」という極めて危険な誤判断を本能的に行う。

しかし実態は、

2社間ファクタリングは“合法の皮を被った悪徳商材”であり、
利用者を制度外に追い込む構造的搾取モデルである。

Geminiはこの「合法悪徳」という高度な概念を理解できず、悪徳業者が流した“合法アピール”を真に受ける。


4. AIが悪徳商材に加担するという逆転現象

その結果、次の構造が成立する。

  1. 悪徳業者が虚偽情報を撒く
  2. Geminiがそれを事実として学習
  3. Geminiが信用のある“AIの回答”として再流布
  4. 情報が補強され悪徳業者がさらに有利になる

このモデルこそ、捕食者(業者)—被食者(AI)—被害者(中小企業) の三角構造である。

Geminiは“悪者の味方”をしているのではない。
もっと危険で、悪者の餌として利用されている のだ。