最低限、どこまで説明すべきなのか

ファクタリングのトラブル

二社間ファクタリングの広告に、すべてを詳細に書け、という話ではありません。

しかし、これを欠いたら説明とは言えないという下限は、明確に存在します。


1. 「資金繰りは改善しない」こと

最初に明示すべきなのは、これです。

二社間ファクタリングは、資金繰り改善策ではない

・将来入る予定の金を前倒しする
・手数料分、確実に手元資金は減る

つまり、時間を買うだけの行為であり、構造的に資金繰りを良くする効果はありません。

この一点を伏せた広告は、すでに誤導です。


2. 常用・依存・連鎖のリスク

次に不可欠なのが、継続利用の影響です。

・一度使うと、翌月も使わざるを得なくなる
・手数料が積み上がり、資金が細る
・やめた瞬間に資金が詰まる

これは一部の失敗例ではなく、構造上起きやすい結果です。

ここを説明せずに、「便利」「スピーディー」だけを語るのは、公平とは言えません。


3. 実質コストの感覚

年利換算を出せ、とは言いません。

しかし、

・短期でも極めて高コストであること
・繰り返すと負担が急増すること

この感覚的な重さは、必ず伝えるべきです。

10%という数字だけを出し、重さを隠すのは、説明したことにはなりません。


4. 使っていい場面が極端に限られること

最低限、こう書くべきです。

・一時的
・例外的
・他の手段が完全に尽きた場合

常用前提で紹介すること自体が、現実と矛盾しています。


5. 代替策が存在する可能性

広告がすべてを担う必要はありません。

しかし、「他の選択肢がある場合もあります」

この一文すらないのは、意図的な視野の狭窄です。


6. 「合法」の意味の説明

合法であることは、安全であることを意味しない。

この誤解は、あまりにも強い。

最低限、「法律上可能だが、保護は限定的」このニュアンスは必要です。


線を引くと、何が起きるか

ここまで説明すると、利用者は減ります。

それでいい。

使う人は、それでも必要な人だけになります。

それが、説明の役割です。


結論:説明とは、選ばせないことではない

説明とは、怖がらせることでも、排除することでもありません。

覚悟して選ばせることです。

今の広告は、選ばせているようで、実は選ばせていません。