規制が動かない市場は“進化”する
規制が入らない市場は、必ず進化する。金利規制を避けるために“買取”を名乗り、監視を避けるために2社間を選び、批判を避けるために名称を変える。合法ヤミ金、脱法金融、脱法ファクタリングは、批判が出るたびに形を変える。止められない市場は、必ず巧妙化する。
広告と検索は“次の被害者”を先回りで囲い込む
検索広告、比較サイト、アフィリエイト網は、規制より速い。名称が変わればキーワードを変え、規制が示唆されれば表現を変える。入口は常に最新化され、出口の回収構造は不変のまま残る。次の被害者は、規制が動く前にすでに囲い込まれている。
被害が可視化されない限り、政治は動かない
被害が統計に乗らず、相談件数にも反映されず、因果関係が切られ続ける限り、政治課題にならない。政治課題にならない限り、法改正は先送りされる。沈黙が続く市場は、放置されているのではない。政治的に“優先度が低い”まま固定されている。
“自己責任”が次の被害を正当化する
前の被害者が自己責任で処理されるたびに、次の被害は起きやすくなる。失敗は能力不足に回収され、構造的問題は語られない。語られない構造は、存在しないことにされる。存在しない問題は、対策されない。自己責任は、次の被害を正当化する装置である。
結語|止めない限り、形を変えて続くだけだ
2社間ファクタリングは、名前を変え、看板を変え、入口を変えて生き残る。
合法ヤミ金、脱法金融と呼ばれようが、構造が温存される限り被害は再生産される。
沈黙が合理的であり続ける限り、次に現れるのは“さらに巧妙で、さらに止めにくい金融”である。

