コラム:3%の幻想──小口利用者ほどカモにされる“合法ヤミ金”の罠
「手数料はわずか3%から!」
「最短即日、秘密厳守!」
こうした謳い文句で中小企業経営者を誘い込む2社間ファクタリング。
しかし、その実態を知れば知るほど、広告との乖離に愕然とします。
結論から言えば、これは**貸金業法の網をすり抜けた“合法ヤミ金”**です。
■ 3%・5%・7%は「おとり」──小口案件ほど高額控除のカラクリ
ファクタリング業者が掲げる「手数料3%」は、ほとんどの場合おとり文句に過ぎません。
実態はむしろ逆で、小口(100万円以下)ほど控除率が高く、25%前後が相場です。
たとえば、100万円の売掛金をファクタリングで前借りすると、
「手数料3%」と広告には書いてあるのに、実際に振り込まれるのは75万円前後。
差し引かれた25万円は「リスク料」「調査料」「事務手数料」など、名目を変えて巧妙に抜き取られます。
一方で、300万円クラスになると控除率は15%前後、
さらに500万〜1,000万円規模になると10%程度で落ち着きます。
つまり、広告の事例とは逆で、小口の利用者ほど一番のカモにされるのです。
■ 実質年利300%超──小口利用者が陥る“高利地獄”
仮に100万円の売掛金をファクタリングで前借りし、25%(=25万円)を差し引かれたとします。
入金までの期間は30日程度。
そして資金繰りのため、毎月同じような取引を繰り返すとどうなるでしょうか?
単利で計算しても: 25%×12ヶ月=年利300%25% × 12ヶ月 = 年利300%25%×12ヶ月=年利300%
これだけで、すでに超高金利の貸付と同等です。
さらに複利で計算すれば、年1,000%超という暴利に達します。
「3%のはずが、実態は300%以上」
これが小口ファクタリング利用者に待ち受ける現実です。
■ 「秘密厳守」の裏にある“取引先人質ビジネス”
2社間ファクタリングのもうひとつの大きな問題は、「秘密厳守」をうたう一方で、
返済が滞った瞬間に取引先へ債権譲渡通知を送ることです。
「安心してください、取引先にはバレませんよ」というのは、あくまで契約時の甘言。
実態は、取引先を人質に取った心理的な強制装置です。
一度ハマってしまうと、「通知されたくない」一心で、さらに不利な契約を結ばざるを得なくなる。
これが合法ヤミ金の本質です。
■ 結論:小口案件で3%は“ありえない”
- 広告でうたう「手数料3%」はおとり文句
- 100万円以下の小口案件では25%前後が実態
- 300万円クラスで15%、500万超でようやく10%前後
- 小口利用者ほど高額控除のカモにされる
- 実質年利は300%以上、もはや脱法金融
中小企業にとって資金繰りは切実です。
しかし、広告の甘い言葉に惑わされると、
気づけば高利地獄の階段を転げ落ちている──これが現実です。

