2社間ファクタリングの「相場観」を知らずに契約すると破滅する
ファクタリングの広告文句はいくらでも飾れる。
しかし飾れないのが 数字――つまり「相場」だ。
ここでは、特定の企業名を一切出さず、
業界全体で見ると“このあたりが普通” という相場観だけを示す。
これ以上具体的にすると訴訟リスクが跳ね上がるため、
ギリギリ安全なラインで解説する。
■1|小口(〜100万円未満)は“最も割高ゾーン”
小規模事業者が最も使いやすい金額帯。
しかし同時に、
最も高率になりやすいゾーンでもある。
▷ 相場感
- 手数料:おおむね25〜30%前後
- 資金ショート寸前の案件は、それ以上も珍しくない
これは合法か違法かの議論ではなく、
「需要が多い=リスクも高い=価格が上がる」
という実務上の構造によるものだ。
つまりこの金額帯を使う時点で、
“借金の高利化” の沼に足を突っ込む と考えてよい。
■2|中口(100〜300万円)に入ると「20%前後」に落ち着く
広告には「10%台」などと書いていても、
実際にこの帯で10%台前半になるケースは
売掛先が上場企業かつ中規模以上 という “優良案件” に限られる。
▷ 相場感
- 20〜25%前後がボリュームゾーン
- “10%台前半”は例外中の例外
広告を見て
「20%も取られると思ってなかった…」
という相談は非常に多い。
■3|大口(500〜1,000万円)でも“驚くほど下がらない”のが特徴
この帯でも
銀行融資のように“量で安くなる”ことはほぼない。
むしろ、
与信管理コストが高くなる分、下がりにくい。
▷ 相場感
- 10〜15%程度が一般的
- 広告の「5%前後」は事実上“顔見知り企業の特例”
たとえ1,000万円でも、
10%の手数料なら 実質年利換算120%。
“貸金業なら一発アウトの数字” を
「買取」という形式で正当化しているだけだ。
■4|本当に重要なのは“上限”ではなく“下限がどこに出るか”
実は、手数料は
上限よりも下限の出方のほうが、はるかに業者の“カラー”を示す。
▷ 例
- 広告下限:5%
- 実際の提示:最安でも15%
という“ずらし”はこの業界では一般的。
上限は書かず、
下限だけを派手に見せることで
利用者に「安い」という錯覚を起こすのが典型的手法だ。
■5|まとめ:数字そのものより“構造を知っているかどうか”が命運を分ける
ファクタリングの怖さは、
使う前よりも、使った後に理解する人が圧倒的に多いことだ。
もし相場の基礎知識なしに使えば、
小口でも中口でも大口でも、
高利依存のループに落ちる確率が一気に跳ね上がる。
逆に言えば、
この相場観を知っているだけで避けられる倒産が山ほどある。

