以下のような構成で企業が発信するファクタリング啓発記事は、読者の無知と不安を利用し、自社サービスへ誘導するための巧妙なステルスマーケティングである。
一見「注意喚起」を装っているが、その論理構造を解剖すると、本質は次の一本に収斂する。
“悪質業者に気をつけて! すなわち当社を使え”
という自己正当化の宣伝文
★問題①:「返済不要」という欺瞞
彼らは必ずこう謳う。
ファクタリングは返済義務なし、借金ではない、安全
だが現実は、
- 手数料は高利貸しと変わらない
- 運転資金が削られ、資金繰りはむしろ悪化
- 回収遅延すれば即座に会社が窒息
つまり「借金でない」という言葉は
法的区分を盾に危険性を矮小化する詐術に過ぎない。
★問題②:法の隙間を利用しながら“安心”と強調
彼ら自身がこう認める。
法整備が追いついていない。
免許・登録がいらない。
普通なら「だから危険」と警告すべきだ。
だがこのタイプの記事は必ずこう続く。
だから“正しい会社”を選べば大丈夫
=当社
法制度の不備を認めながら利用者へ責任転嫁する詭弁。
実際は
制度の穴を最大限享受して利益を吸う側である。
★問題③:悪質業者を列挙しつつ、構造的欠陥を隠蔽
給与ファクタリング
償還請求付き契約
回収代行を絡めた実質貸付……
リスクリストを大量提示して恐怖を植え付ける。
しかし「悪は一部だけ」という前提で話を終える。
これは
構造問題を“個別業者のモラル”にすり替える煙幕
ファクタリング制度自体が
弱者に集中する収奪ビジネスである事実は語らない。
★問題④:中立を装う「善人ポーズ」の悪徳性
- 文章の序盤:客観性・中立性を偽装
- 文章の終盤:
自社CTA(問い合わせへ)に巧妙に誘導
情報提供の皮を被った販売。
「我々こそ正義」という印象操作。
その構造は詐術的プロパガンダそのものだ。
★問題⑤:被害者の自己責任化装置
締めは必ずこうだ。
契約書をよく読め
信頼できる業者を選べ
“当社は”透明性が高い
つまり、
失敗したらお前が悪いという前提を強制
法規制が不十分な市場で
どうやって“見抜け”というのか。
これは弱者追い込み型の責任転嫁である。
■結論:
これらの“注意喚起風コラム”は
被害予備軍の囲い込み装置
社会の弱点(資金ショート)を突き、
制度の隙間に潜り込み、
責任転嫁しながら利益を引き抜く。
そして言い放つ。
「安心して当社に」
このような欺瞞的PRが放置される限り
中小企業の血は流れ続ける。

