裁判所実例・判例を交えた具体的戦術編

ファクタリングのトラブル

― 2社間ファクタリングを「貸付」と認定させる道筋 ―

2社間ファクタリングは、契約書上 「債権譲渡」 を装いつつ、実質は

金銭を交付し
その返済を確実に取り立て
高利を得る

という貸金業にほかならないケースが多い。
その 実態 を裁判所に認定させることが、逆襲の起点となる。


■戦術の核心

裁判の焦点は常に

「ファクタリングか? 貸付か?」

ここを崩せば以下が一気に視界に入る👇

✔ 高利息規制(利息制限法・出資法)
✔ 貸金業登録の有無(金融庁管轄)
✔ 契約の無効/過払い金返還
✔ 損害賠償請求


■実例と活用ポイント

実例①:

「売掛先への直接請求権の不存在は貸付の強い証拠」

2社間の場合、業者が売掛先に債権を主張できないのに

  • 利益を保証させる
  • 売掛金の回収不能でも支払い義務が消えない

➡ 裁判所は**「実質的には貸付」**と判断しやすい。

活用ポイント

  • 契約書の「償還条項」の解析
  • 実際の督促が債務者に向いている証拠を集める

実例②:

「高額手数料は利息と認定される」

手数料 20〜40%はザラ。
しかし裁判所は

実質利息とみなす
→ 利息制限法違反
→ 契約無効/過払い金返還

となりうる。

活用ポイント

  • 分割返済があればさらに貸付性が濃厚
  • 時間比例で利率換算して示せると強い

実例③:

「買戻し特約が存在=貸付」

契約書にこう書いてあればアウト👇

  • 売掛金未回収時は全額精算
  • 新しい債権を差し出す義務

裁判所:

それは債権譲渡ではなく借金返済だ

活用ポイント

  • 業者の常套句「事実上の再譲渡」→実態は拘束

実例④:

「事業者への過度な監視は消費貸借的性質」

  • 売掛金の入金日を逐一監視
  • 資金使途を制限
  • 回収不能のリスクを取らない

➡ ファクタリングの基本理念を逸脱
貸付と評価しやすい


■立証の優先順位(交渉・訴訟共通)

優先度立証項目効果
★★★償還請求条項貸付認定の決定打
★★★利息換算(高手数料)利息制限法違反で無効化
★★☆入金管理・監督支配貸金業法違反
★★☆買戻し義務脱法スキームの構造証明
★☆☆広告内容とのズレ悪質性の補強

※すべて揃えば最強だが、一つでも崩せば勝機はある


■被害者救済の実戦シナリオ

状況戦略
資金繰りが逼迫早期に弁護士介入→支払停止検討
業者が強硬内容証明で法的瑕疵を突き交渉
訴訟に発展実態貸付性の立証→契約無効主張
回収リスク過大過払い返還+損害賠償請求も視野

■まとめ:

法律論の一点突破で情勢は逆転できる

2社間ファクタリングは

「債権譲渡の形を借りた貸金業」
という本質を暴き切れるかどうか

ここで勝敗が決まる。
正しい武器を持ち、証拠を積み上げれば、

被害者は「弱者」から「攻める側」へ変われる。