AI生成記事が隠す“欺瞞”を抉る―「優良な2社間ファクタリング」という虚構を斬る

ファクタリングの違法性と契約について

最近、検索エンジンのAIモード(Gemini など)が「2社間ファクタリングは違法ではないが、悪徳が紛れ込んでいる。相場は8〜18%」などと、いかにも業界に配慮した“無害化された文章”を吐き出している。
だが、この種の記述は、業界が長年垂れ流してきたステルスマーケティングと構造的に同じ 欺瞞の再生産 に過ぎない。

結論から言おう。

「優良な2社間ファクタリング」という概念そのものが虚構であり、AI生成文はその虚構の宣伝塔に成り下がっている。


■1. 「手数料8〜18%」という甘い嘘 ― 実質年利を計算しない“詐術”

AIが堂々と示す“相場8〜18%”。
これはファクタリング業者が最も世間を誤魔化すときに使う数字だ。

なぜか?

2社間ファクタリングは「一括償還・超短期」なので、手数料は全額が実質的な利息に化ける。
しかも償還期間は30日〜60日が一般。

例えば「18%」を30日で回収すれば、実質年利は 約216%
18%を60日でも 約108%

さらに

  • 登記費用の上乗せ
  • 事務手数料
  • 分配金
  • 振込手数料
  • 出張費
    など、いわゆる「諸経費」を積めば 年利300〜500% など珍しくない。

これを「相場8〜18%」と言うのは、消費者金融が「利息は5%です(※毎日)」と宣伝するのと同じ。

つまり、相場論は詐欺的ミスリードそのものだ。
Geminiの文章は、これを無批判に垂れ流している。


■2. AIが無邪気に奨励する「比較して優良業者を選べ」は構造的に不可能

AIは決まり文句のようにこう言う。

“手数料の内訳を確認し、運営情報が透明な会社を選ぶべき”

馬鹿も休み休み言ってほしい。

2社間ファクタリングの本質は、「売掛金の事実を第三債務者に隠すために高利で買い叩く」という構造にあり、透明性の対極に位置するビジネスだ。

透明性が高いなら、とっくに以下の情報が揃っているはずだが、現実にはほぼ全社が黒塗り状態だ。

  • 実質年利
  • 審査基準
  • リスク計算モデル
  • 受取益率
  • 資金調達源(反社リスク含む)
  • SPC・ノンバンクとの関係

「透明で優良な高利金融」などという矛盾した存在は、論理上あり得ない。

AIは、その矛盾に気づかない。
なぜなら、検索上位サイトの“広告臭プンプンのステマ文章”を学習しているからだ。


■3. 「悪徳業者が紛れ込んでいる」?

違う。“業態そのもの”が悪徳構造である
2社間ファクタリングは、日本の金融法体系の外側を走る シャドーバンキング の一種だ。

銀行→貸金業→質屋等の正常な監督ラインが働かない「隙間」に生息する。

  • 実質年利200〜500%
  • オーバーチャージ
  • 譲渡禁止特約を無視した契約
  • 返せなければ“売掛金横取り”
  • 実質的に「貸した金の返済義務」を負わせる条項
  • SPC/ノンバンクを利用した疑似貸金スキーム

これらはすでに
貸金業法・利息制限法・出資法の精神に真っ向から反する。

したがって、

“悪徳業者が紛れ込んでいる”

のではなく、

「悪徳しか生存できない価格構造」の上に業界全体が成り立っている

というのが正しい。

Geminiの文章は、構造的な悪を“個別の不良業者”に矮小化している。
これはまさに広告代理店が好む責任の切り離し方だ。


■4. Google広告とAIが再生産する「業界のプロパガンダ」

2社間ファクタリングの広告市場は Google広告が支配している。

  • 手数料3%〜という虚偽表示
  • “最短即日”“審査なし”の誇大広告
  • 第三者目線を装った比較サイト
  • なりすまし口コミ
  • 「専門家監修」と称する匿名の士業

これらの広告を通じて、業界は“正常な金融サービスのような顔”を作ってきた。

GeminiなどのAIがやっているのは、その広告構造の上澄みを再学習して、まるで金融庁の公式見解のように“2社間は安全”と誤導する文章を吐き出しているだけだ。

AIの問題なのではない。
Google広告の審査と監督の欠如が、虚偽情報を検索エンジンの学習データに流し込み続けている。

つまり デジタル時代の「行政不作為」 である。


■5. そして最大の欺瞞:

「そもそも2社間ファクタリングを必要とする状況とは何か」

AIは一切触れない。

2社間ファクタリングに頼る企業とは、資金繰りが限界で、銀行融資からも手を引かれている状態だ。

そこに年利300%の金融商品を紹介すること自体が、社会的弱者への「構造的収奪」に他ならない。


■結語:

AIが語る“安全な2社間ファクタリング”は、Google広告利権の亡霊である

AIは事実を語らない。
AIは、学習した“広告”と“嘘”を丁寧に要約する。

だからこそ、本当の問題はAIではなく、

  • Google広告の無規制状態
  • 行政の不作為
  • シャドーバンキングを放置する法体系

そして、本質的に高利貸し以外の何物でもない2社間ファクタリング業界そのものである。

「優良な2社間ファクタリング」など存在しない。
存在しないものを推奨するAIは、広告の再生装置でしかない。