端的に言う。これは“捕食型ビジネス”である
二社間ファクタリングを「高コストだが合法な資金調達」「選択肢の一つ」などと説明する言説は、すべて嘘だ。
これは金融でも、支援でもない。
**経営が弱った事業者を前提に設計された“収奪装置”**である。
1. 破綻寸前の相手しか客にならない時点で異常
まず前提がおかしい。
健全な企業は、二社間ファクタリングを必要としない。
・銀行に断られ
・公的制度も使えず
・時間も信用も尽きかけた
逃げ場を失った事業者だけがターゲットになる。
つまりこのビジネスは、「困っている人を助ける」のではない。
困っていない人は最初から排除している。
2. 成功モデルが「顧客の継続利用」である時点で終わっている
業者側の理想は何か。
・一度で終わる取引?
違う。
・継続利用
・常用化
・依存化
これが最適解だ。
なぜなら、一度使った事業者は、次も必ず金に困るから。
これは偶然ではない。
そうなるように設計されている。
3. 利用後に必ず資金繰りが悪化する構造
二社間ファクタリングは、
・売上を前倒しで奪い
・手数料で削り
・次の入金を細らせる
使った瞬間に、
・次の月が苦しくなる
・また資金が足りなくなる
・再利用しか選択肢がなくなる
これは支援ではない。
自作自演の資金不足を量産する装置だ。
4. 「ノンリコース」は最大の詐術
よく強調される言葉がある。
「返済義務はありません」
完全な詐欺的表現だ。
返済義務がない代わりに、
・信用は失われ
・銀行取引は終わり
・事業継続が不可能になる
返さなくていいのは金だけで、事業は失う。
これを安全と言うなら、破産も「借金がなくなるから安全」になる。
5. 業者は事業者が潰れることを織り込んでいる
ここが一番、悪質だ。
・事業が継続しなくてもいい
・倒産しても責任はない
・次の顧客はいくらでもいる
顧客の破綻は、ビジネスモデルの想定内。
むしろ、
・最後まで吸い切れた
・リスクを取らせず回収できた
業者側から見れば、「成功案件」だ。
6. 「自己責任」という言葉で、すべてを切り捨てる構造
契約はこう締めくくられる。
・説明はした
・同意は取った
・合法である
これで終わり。
事業者が潰れても、
・行政は動かない
・広告は止まらない
・誰も責任を取らない
損失はすべて、弱った側に押し付けられる。
7. なぜここまで悪質なのに放置されるのか
理由は単純だ。
・金融と名乗らない
・事業者向けを装う
・消費者保護の外に逃げる
「金融ではない」この一言で、
・金利規制
・説明義務
・監督
すべてを回避している。
ルールの外に出た者が、一番儲かる構造が放置されている。
8. これは「使う側の問題」ではない
よくある責任転嫁がある。
「分かって使うなら問題ない」違う。
・分かる前提の情報が出ていない
・意図的に不利な構造を隠している
・広告は希望だけを見せる
知らずに踏ませる地雷を、自己責任とは呼ばない。
結論:これは“選択肢”ではない
二社間ファクタリングは、
・資金調達手段ではない
・緊急避難でもない
・経営判断でもない
経営が壊れることを前提にした、捕食ビジネスだ。
合法かどうかは関係ない。
倫理でも足りない。
これは、構造的に他者の破綻を糧にする悪質モデルである。

