銀行Gは、説明できないわけではない。
説明しないだけだ。
なぜなら、2社間ファクタリングというビジネスは、「知らなかった」では済まされないほど、構造的に“危うさ”が完成している金融モデルだからだ。
2社間ファクタリングは、なぜ「合法ヤミ金」と呼ばれるのか
2社間ファクタリングは、形式上は債権売買だ。
貸付ではない。金利も存在しない。
――書類の上では、確かにそうなっている。
だが、実態はどうか。
利用者は資金繰りに窮している
他の調達手段を失っている
短期間での回収を前提に実質的に年利換算すれば常識外のコストを負う
これはもはや「貸付でない」という言葉だけが残った、脱法金融だ。
だから現場では、「合法ヤミ金」という言葉が自然に出てくる。
銀行Gは、この実態を知らないのか知らないはずがない。
銀行Gは、ファクタリング会社の財務構造を見ている収益源がどこにあるか理解している
利回りの異常さに気づいていないはずがないにもかかわらず、融資ではなく社債・私募債・投資という形で間接的に資金を供給するこれは偶然ではない。
直接貸せないから、別の形を選んでいるだけだ。
なぜ説明しないのか――理由は一つではない
銀行Gが沈黙する理由は、単純だ。
説明した瞬間、すべてがつながってしまうからだ。
中小企業には貸さない
だが、その中小企業を追い込む金融モデルには資金が流れる
その結果、高収益が生まれる
これを説明すれば、銀行Gはこう問われることになる。
あなた方は、「救えなかった」のか
それとも「救わない方が儲かる構造を選んだ」のか。
この問いに、きれいな答えは存在しない。
「合法だから問題ない」は、ここでは通用しない
銀行Gは常に言える。
違法ではない
投資判断だ市場原理だ
だが、2社間ファクタリングは、合法であることを最大限に利用した脱法金融だ。
その脱法性を、見て見ぬふりをし収益性だけを評価し説明を避け続ける
これは中立ではない。
選択であり、関与だ。
銀行Gが語らない本当の理由
説明しない最大の理由は、これだ。
説明すれば、「2社間ファクタリングは社会的に許容されるのか」という問いを、自ら引き受けることになる。
それは、ESGサステナビリティ社会的責任これらすべてと正面衝突する。
だから銀行Gは語らない。
語らず、「合法」「投資」「個別案件」という言葉の後ろに隠れる。
結論
銀行Gは、2社間ファクタリングを「知らない」のではない。
「説明できない」のでもない。
説明しないと決めている。
なぜなら、
説明した瞬間、
2社間ファクタリングが
合法ヤミ金・脱法金融として成立している現実と、
銀行G自身の関与が、一本の線でつながってしまうからだ。
沈黙は無関心ではない。
沈黙は、最も雄弁な選択である。

