繰り返される被害。偶然ではなく構造だった。

ファクタリングの違法性と契約について

同じ結果が何度も現れる理由。

2社間ファクタリングに関する相談や事例を追うと。
ある特徴が浮かび上がります。
個別事情が違っても。
行き着く結果がほぼ同じであるという点です。

初回利用時は。
一時的に資金が回復します。
しかし、その直後から。
次の支払いに追われる状態が始まります。
これは偶然ではありません。

結果が似通うという事実は。
仕組みそのものが。
同じ経路を通るよう設計されていることを示します。

契約単体では見えない連鎖。

2社間ファクタリングは。
一件ごとの契約として説明されます。
今回だけの取引。
短期間の資金調達。
あくまで例外的な手段。

しかし実態は。
単体で完結しません。
手数料の負担が残ります。
次の入金は先に回収されています。
結果として。
次の資金不足が確定します。

この時点で。
利用者はすでに。
次の選択肢を狭められています。

再利用が前提になる設計。

資金不足が再発したとき。
最も早く。
最も確実に使える手段は。
前回と同じ業者です。

審査は不要。
条件は既に把握されている。
手続きも短い。

この利便性は。
救済ではありません。
再利用を前提とした動線です。

ここで重要なのは。
誰かが強制しているわけではない点です。
制度が自然に。
同じ選択へ誘導します。

被害と呼ばれにくい理由。

この構造は。
被害として認識されにくい特徴を持ちます。
契約は成立している。
違法性は指摘されにくい。
即時の破綻も起きない。

そのため。
問題は個人の経営判断に押し戻されます。
無理をした。
計画が甘かった。
使い方を誤った。

しかし。
同じ結果が。
何度も。
同じ順序で現れるなら。
それは個人の問題ではありません。

構造と結果の関係。

制度とは。
結果を生み続ける仕組みです。
結果が一貫しているなら。
そこには必ず構造があります。

2社間ファクタリングが生む結果は。
一時的な資金確保と。
継続的な資金圧迫です。
この組み合わせは。
設計と完全に一致しています。

結果が偶然なら。
ここまで揃いません。

第5回の整理。

繰り返される被害は。
理解不足でも。
運の悪さでもありません。
制度が予定している結果です。

だからこそ。
個別の注意喚起では足りません。
構造そのものを。
許容してよいのかが問われます。

次回は。
この構造が。
なぜ長く問題視されずにきたのかを扱います。
合法という言葉が。
どのように思考停止を生んできたのか。
そこを切り分けます。