2社間ファクタリングは、なぜ「危険だという言葉」だけを消し続けるのか

不存在債権は「詐欺か?」「不当原因給付か?」

脱法金融は、まず言葉を奪う

2社間ファクタリングがここまで拡大した理由は、資金繰りニーズの存在だけではありません。最大の要因は、脱法金融、脱法ファクタリング、合法ヤミ金という評価に直結する言葉が、利用者の目に触れないよう徹底的に排除されてきた点にあります。危険を示す言葉が見えなければ、人はそれを危険だと認識できません。これは偶然ではなく、構造です。

検索結果は脱法ファクタリングに最適化されている

「2社間ファクタリング 危険」「2社間ファクタリング トラブル」「ファクタリング 違法」と検索しても、上位に並ぶのは業者サイト、比較広告、送客ページばかりです。そこでは、合法、安心、借入ではないという言葉が繰り返され、合法ヤミ金、脱法金融といった評価はほぼ登場しません。検索結果そのものが、脱法ファクタリングに都合よく整えられているのです。

広告は「安全そうな言葉」だけを量産する

広告で使われる言葉は極端に偏っています。即日、簡単、審査なし、借入ではない。一方で、実質貸付、違法金利、経営悪化、再生不能といった言葉は意図的に避けられます。これは表現の工夫ではありません。合法ヤミ金的ビジネスが成立するために不可欠な情報遮断です。脱法金融は、危険性を語らせないことで成立します。

弁護士に辿り着く前に囲い込まれる構造

本来、脱法ファクタリングや合法ヤミ金に近い取引に直面したとき、利用者が辿り着くべきなのは弁護士や専門家です。しかし実際には、「ファクタリング トラブル 弁護士」と検索しても、表示されるのはファクタリング業者の解説ページや広告経由の相談窓口です。脱法金融を批判すべき立場の専門家に、検索段階で届かない構造が作られています。

「語られない」ことで合法ヤミ金は安全に見える

危険性が語られない金融は、安全に見えます。2社間ファクタリングが合法ヤミ金と呼ばれながら、なお利用され続けるのは、危険情報が沈黙させられているからです。失敗事例、破綻事例、取り返しのつかない後悔は表に出ない。一方で、成功事例だけが量産され、脱法ファクタリングの現実は覆い隠されます。

情報遮断は脱法金融の主要な手口である

脱法金融、脱法ファクタリング、合法ヤミ金に共通するのは、条件の悪さではありません。最も共通しているのは、利用者が危険に気づくための情報を遮断する点です。金利や手数料の問題以前に、判断材料を与えないこと自体が加害性を持っています。

結論:言葉を奪う金融は、すでに有害である

2社間ファクタリングが危険なのは、高コストだからではありません。脱法金融、脱法ファクタリング、合法ヤミ金という評価に直結する言葉を、検索から、広告から、相談動線から消し続けてきたからです。危険だと認識させない金融は、形式がどれほど合法でも、社会的には有害です。この構造を放置する限り、同じ脱法金融は形を変えて繰り返されます。