―合法ヤミ金の宣伝塔に成り果てたSEO業界を斬る―
◆1. ファクタリングは「金融」ではない? そんな建前が通用するか
ファクタリングは「債権の売買だから貸金業ではない」。
──この常套句が、すでに国民を欺いている。
建前では「融資ではない」と言い張りながら、実態は返済を前提とした脱法金融。
利息制限法も貸金業法も適用外のまま、**高利回収がまかり通る“合法ヤミ金”**として社会に根を下ろしている。
そしてその隠れ蓑を拡散しているのが、アフィリエイト業界だ。
◆2. SEOと広告費で操作される「信頼」
検索すれば出てくる「おすすめファクタリング会社ランキング」。
しかしあの順位は信用度でも満足度でもない。
現実はこうだ:
上位に来るのは“利用者に有利な業者”ではなく、“広告単価が高い業者”。
つまり、「掲載料の高い順=利益の上がりやすい順」。
利用者にとって最も危険な業者が、最も「信頼できる会社」として並んでいる構図である。
こうした虚偽に近い誘導が、情報弱者の経営者を地獄へと導いている。
もはやSEO業界そのものが、合法ヤミ金の宣伝塔と化しているのだ。
◆3. 「返済できない場合の対処法」?──返済って、そもそも何だ
アフィリエイトサイトの多くは、「返済が難しい場合の対処法」「延滞時のリスク」などと書き並べる。
だが、根本的な矛盾に気づくだろうか。
ファクタリングは「売買契約」であり、返済など存在しない。
にもかかわらず、“返済不能”という概念を当然のように扱う時点で、貸金業そのものだ。
つまり、アフィリエイトサイト自身が、業界の“脱法性”を無意識に告白している。
形式上の「売却」を装いながら、実態は“返済を強要する金融行為”。
その構造を、宣伝側が平然と記事にしているのだ。
◆4. 脱法の連鎖に加担するメディア
問題は業者だけではない。
むしろ深刻なのは、「金融メディア」「ビジネス比較サイト」と名乗る者たちだ。
「我々は中立的な情報を提供しているだけ」
──この言い訳の裏で、広告主の利益を最優先にした構成が組まれている。
「手数料が安い」「即日対応」「審査が緩い」といった文言は、利用者の焦りを煽り、冷静な判断を奪う。
アフィリエイト報酬は、契約が成立すれば発生する。
つまり彼らにとって、利用者の破産も、取り立ても、過払いも“関係ない”。
責任は業者に押しつけ、自らは「情報提供者」の仮面をかぶる。
この構図こそ、脱法金融を支える最大の温床である。
◆5. 「合法ヤミ金」の広報マンたちへ
広告主が法の網をすり抜ける脱法業者なら、
それを広めるアフィリエイターは、共犯的存在に他ならない。
彼らは「違法ではない」と言い訳するだろう。
しかし、違法でないことと、正義であることは別問題だ。
明確な法規制が追いついていないだけで、
法の趣旨──つまり国民を守るという目的──には真っ向から反している。
これはもはや「合法ではない闇金融」、**“違法ではない闇金”**そのものだ。
◆6. 無知と沈黙が、次の犠牲者を生む
ファクタリングに救いを求めた中小企業経営者の多くは、
ほんの数週間で「地獄のような取り立て」に変わる現実を知る。
しかし、そのときにはもう遅い。
契約書には「償還請求」「再売買」「個人保証」の文字が踊り、
裁判で争えば「契約上問題なし」で切り捨てられる。
つまり、彼らを地獄に導いた“広告”こそが、最初の罠なのだ。
◆7. 社会に問う――この沈黙をいつまで許すのか
メディアが黙り、金融庁が静観し、消費者庁が後手に回る中で、
“脱法金融”は「中小企業支援」を名乗りながら堂々とテレビCMまで打ち始めている。
この異常を、誰が止めるのか。
アフィリエイト型の「比較サイト」「ランキング」「専門メディア」。
その多くが実質的に、合法ヤミ金の広報機関として機能している現実を、社会全体が直視すべきだ。
◆結語
ファクタリングは「便利な資金調達」ではない。
それは、法の盲点に潜む“合法ヤミ金”であり、
そして、アフィリエイトサイトはその“宣伝代理人”である。
私たちはいま、情報の皮をかぶった暴力の時代に生きている。
知らぬうちに踏み込めば、そこはもう“貸金地獄”。
──「知らなかった」では済まされない。
この国の法が整備されるまで、声を上げ続けることこそ、
真に公正な経済を取り戻す第一歩である。

