「最短即日」「オンラインで完結」。資金繰りに悩む経営者の耳に甘い言葉だ。だが、そのキャッチコピーだけで飛びついた瞬間、あなたの会社のキャッシュフローは“焼け野原”に変わる可能性がある。今回は、公式サイトと公的登記情報から「レバンタ(株式会社レバンタ)」を容赦なく点検する。結論を先に言おう――“魅力的なWeb演出”と“契約書の中身”は別物だ。安易に信頼するな。
まず確認できる“事実”だけを並べる
- 会社は登記上、2023年設立とされている。所在地は東京都中央区東日本橋。公式サイトにも同住所が記載されている。これは動かぬ事実だ。
- だが、サイト内の別ページには別の住所(江戸川区)を示す記載が見える。ページごとに自社情報が変わるというのは、信頼性の欠如を示唆する。住所のブレは問い合わせ対応の脆弱さや事後連絡が取れないリスクを招く。中小企業の経営者にとって、それは致命的だ。
この“住所ブレ”だけでも普通に考えれば不安要素だ。複数ページで違う住所を掲載する企業が運営の精緻さを語る資格はない。問い合わせ先が違えば、契約トラブル時の所在確認にも手間が増える。
次に“見えないコスト”を炙り出す
サイトは事業の魅力を羅列するが、手数料の明示的なレンジが目立たない。ファクタリングで最も利用者を痛めつけるのは、入金の速さではなく“後から気づく実質コスト”だ。ここで冷徹な数値を出す。
仮に売掛金100万円、手数料15%、支払期日60日で買い取られたとしよう。
年率に換算すると:15% × (365 / 60) ≒ 約91%。短期の現金化を繰り返せば、事業は利息地獄に突入する。これがファクタリングの“見せかけの便利さ”の正体だ。サイトが具体的な手数料範囲をトップに掲げない限り、利用者はこの“年率換算の恐怖”を自分で計算しておく必要がある。
マーケティングの“教育コンテンツ”は、顧客誘導の匂いがする
サイトにはコラムや解説が多数ある。だが、それらは“親切な指南”ではなく、顧客を個別見積もりへ誘う仕組みに見える。教育の仮面をかぶった営業トークは、条件の厳しさを見えにくくする。Webで安心感を植え付け、実際の契約で不利な条件を押し付ける構図だ。
新興業者の“速さ”と“未熟さ” — どちらを取るか
2023年設立という“新しさ”は柔軟性というメリットもあるが、トラブル対応力・事例の蓄積・顧客保護の仕組みといった面では不利だ。資金調達は一度のミスで会社を傾ける。信用の薄い若い業者で大事な売掛金を現金化する判断を下すのは博打に近い。
ここまでで読者がすべき“現実的な防御”を列挙する
- まず登記簿で会社情報を自分で確認する。Webだけで済ませるな。
- 見積書に“手数料%”を明示させる。%未記載なら即退却。
- 償還請求権の有無を明文化させる。書面でサインする前に弁護士に相談すること。
- 複数社で必ず相見積もりを取る。即日を謳う業者ほど代償が高い。
- 年率換算での実質コストを自分で出す。短期の利率を年利に直したら驚くべき数字が出る。
最後に(辛辣に)
レバンタは“見栄えの良いサイト”と“即日入金”であなたを誘う。だがサイトのデザインと電話対応の“気持ち良さ”は、金銭契約の有利不利を決めるものではない。経営者に必要なのは“感情”ではなく“数字”と“契約書”だ。甘い言葉と速さに飛びつく前に、登記情報、手数料の内訳、償還請求の有無を突きつけろ。レバンタが正真正銘の“救世主”か“高コストの調達業者”かは、あなたが契約書にペンを入れる前の質問で決まる。

