審査が甘い

ファクタリングの違法性と契約について

なぜ、新たな2社間ファクタリング業者が次々と「開業」するのか淘汰されない市場が、生き残り続けている理由

需要があるからではなく、出口が塞がれているから 新たな2社間ファクタリング業者が後を絶たない理由として、しばしば「資金繰りに困る事業者が多いからだ」と説明される。しかし、この説明は現象をなぞっているだけで、構造には触れていない。本質は需要の...
不存在債権は「詐欺か?」「不当原因給付か?」

なぜファクタリング業者の「資金繰り支援」という言葉が疑われなかったのか

善意を前提にした言葉が、思考停止を生んだ「支援」という語が持つ免責効果 「資金繰り支援」という言葉は、本来、困難な状況にある事業者を助ける行為を指す。そこには、救済、応援、伴走といった肯定的な含意が自動的に付与される。この言葉が使われた瞬間...
不存在債権は「詐欺か?」「不当原因給付か?」

2社間ファクタリングがなぜ禁止されなかったのか

金融と商取引の境界に置かれた取引だった 2社間ファクタリングが長期間にわたり存続してきた最大の理由は、違法性の有無そのものではない。この取引が、金融と商取引の境界に位置づけられ、制度上の整理が先送りされてきた点にある。 形式上は売掛債権の売...
不存在債権は「詐欺か?」「不当原因給付か?」

なぜ今も問題化しないのか

問題が起きていないのではなく、処理されているだけ 2社間ファクタリングをめぐる被害は、今も確実に発生している。資金繰りの悪化。事業縮小。連鎖的な取引依存。しかし、それらは「事件」や「事故」として扱われない。 なぜなら、その多くが日常業務の延...
ファクタリングの違法性と契約について

なぜ注意喚起では防げなかったのか注意喚起すれば防げるという発想。

なぜ注意喚起では防げなかったのか 注意喚起すれば防げるという発想。 2社間ファクタリングをめぐっては、早い段階から注意喚起が存在していた。行政の文書。業界団体の声明。専門家による警告記事。それにもかかわらず、利用は減らず、被害も止まらなかっ...
不存在債権は「詐欺か?」「不当原因給付か?」

なぜ専門家は止められなかったのか

専門家がいれば防げたはずだという期待。 2社間ファクタリングの問題が語られるとき、必ず前提として置かれる考え方がある。税理士や弁護士、金融の専門家が関与していれば、被害は防げたはずだという見方である。しかし現実には、専門家が関わっていたケー...
不存在債権は「詐欺か?」「不当原因給付か?」

なぜ「市場」が2社間ファクタリングを淘汰しなかったのか

市場原理が働くという前提の誤り 2社間ファクタリングが長年存続してきた背景には、市場原理への過信がある。不利な取引であれば利用者が離れ、自然に淘汰される。そのような前提が、制度側にも社会側にも共有されていた。 しかし、この前提は最初から成立...
ファクタリングの違法性と契約について

2社間ファクタリングという制度が生み出すもの

2社間ファクタリングは、長らく「資金繰りの選択肢の一つ」として扱われてきた。違法ではない。契約に基づく取引である。その前提が、議論をここまで単純化してきた。 しかし、制度の評価は、形式ではなく結果によって行われるべきである。実際に何が起きて...
ファクタリングのトラブル

説明すれば問題は消えるのか。理解と結果のあいだ。

説明責任が持ち出される場面。 2社間ファクタリングが問題視されるとき。必ずと言っていいほど、説明責任という言葉が持ち出されます。契約書に記載がある。事前に説明している。理解したうえで署名している。 この三点が揃えば、制度上の責任は果たしたと...
ファクタリングの違法性と契約について

困窮状態で結ばれる契約。自由意思は成立しているのか。

契約自由という原則の前提。 契約は、当事者の自由意思によって結ばれる。これが、私たちの社会が前提としている原則です。条件を比較し、納得したうえで合意する。その過程があるからこそ、結果に対する責任が成立します。 しかし、この前提は、あらゆる状...
不存在債権は「詐欺か?」「不当原因給付か?」

債権譲渡という説明。実質が貸付と変わらない理由。

「借りていない」という説明が成立する条件。 2社間ファクタリングは、借入ではないと説明されます。その根拠は、契約の形式が金銭消費貸借ではなく、債権譲渡であるという一点にあります。法的分類として、この説明が誤りであるとは言えません。しかし、制...
ファクタリングの違法性と契約について

なぜ2社間ファクタリングは合法とされたのか。

制度が見逃してきた前提。 「合法」という言葉が与える安心感 2社間ファクタリングは、長く「合法な資金調達手段」として扱われてきました。その理由は単純です。形式上、これは貸付ではなく、債権譲渡と整理されてきたからです。 貸金業法は、金銭の貸付...
ファクタリングの違法性と契約について

使ってはならない。存在すら許してはならない理由。

問題は利用判断ではなく、制度の前提にある これまでの回では、仕組み、説明、判断、事例、法制度との距離を整理してきました。その積み重ねから見えてきたのは、使うか使わないかという個別判断の問題ではありません。そもそも社会に存在させてよい制度なの...
不存在債権は「詐欺か?」「不当原因給付か?」

現場で起きていること。事例から見る利用実態。

事例は制度の欠陥ではなく、使われ方を映す ファクタリングに関する議論では、極端な成功例や失敗例が取り上げられがちです。しかし、啓発の観点から重要なのは、制度の良し悪しを決めつけることではありません。実際にどのように使われ、その結果として何が...